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あるペシミストの日常
祖母の葬儀
6日の午前中、
朝方祖母が亡くなったと連絡が入り
7日から父の郷里・宮城へ行っておりました

新幹線乗るの、久しぶり
そもそも宮城へ行くこと自体が10年ぶりくらい


祖母は仕事でいつも見る故人と同様に
何も変わらない眠ってるだけのような顔
意外と落ち着いて対面できた

葬儀屋さんはこちらの職業を把握していて
道具を貸してくれたり好きにやらせてくれたりした

納棺の時点でこちらと違う点といえば
草鞋は履かせる
三角は頭につける
『四隅のおにぎり』というものを納める
この3点


他には
線香番とか精進料理しか口にできないとか
告別式の前に火葬してしまうこととか
団子は6個ではなく人数分こさえてみんなで食べるとか
棺には釘打ちをするとか
副葬品の違いとか
お小遣い銭を持たせて火葬の後お守りにするとか
知ってはいたものの違う風習が多かったりと
変な言い方だけど勉強にはなった

一番驚いたのは
火葬場の予約を葬儀屋ではなくお寺さんがするということ
これは地域ごとの風習というより
お寺さんが有力だということで
急なことでお金がないという父に
都心部では主流になりつつある
火葬のみのやり方を勧めたりもしたのに
葬儀をあげないと火葬もできないといった事態になり
お布施の件でいろいろとモメたりもした様子


父とは半分縁を切っているようなものだし
あまり会いたくもなかったのだけれど
自分の母を娘にきれいにしてもらいたいという要請と
自分も、仕事での腕を身内に役立てたいという気持ちがあって
出かけて行ったわけだけど


やっぱり父はどうしようもないダメ男だし
普段まったく付き合いのない親戚との交流は
祖母を見事な流れできれいにしたという好意があっても
やはり疲弊するものでしかなかった

一人、ワタオニの久子のような叔母がいて
そのクセモノの扱いに本当に困ってしまって
しなくても済むイライラを募らせたり
切らなくてもいい自腹を切るハメにもなって
祖母の葬儀が済んだら
もう一切付き合わない気にもさせてくれた


総じて嫌なことの多かった今回の旅だけれど
祖母との別れは例外だった

出棺間際のシーンは仕事でもよく目にする光景で
自分はきっと冷静だろうと思ったけれど
やはり身内は違うものなのか
涙があふれて止まらなかった

できれば元気なうちに一度会いたかった
可愛いおばあちゃんの写真を何枚か貰って帰る
火葬の前の晩、線香番をしながら手紙を書いて
出棺の時に懐にしっかり収めてきた

やり残したことは何もない



帰宅の新幹線の中から様子がおかしくて
疲れと寝不足のせいか熱が出たけど
明日は仕事に行かなくちゃ

頑張るからね、って祖母とも約束したから
posted by ほしょ | 21:15 | 日々のきろく。 | comments(0) | trackbacks(0) |