福岡の妹宅滞在中、
チビたちが寝てからの時間のためにDVDを借りました。
『おくりびと怪奇譚』
どんなもんかと思って同業者としての興味から借りてみました。
納棺師が体験した恐怖体験、と銘打っていましたが
まあ…たぶん当時の流行にのっかっただけの感じで、
納棺師関係なくね?ていうか
おくりびとって言いたいだけちゃうんか、と。
納棺にまつわるエトセトラとかじゃなくて、
納棺が終わってプライベートの時に起こった恐怖体験
体験するのは別に納棺師じゃなくてもいいんじゃね?みたいな
確かに出てくるおばけは担当した故人だけど…みたいな
現役納棺師からしてみれば
ナイナイナイナイwwwww
の一言で片付いちゃう陳腐な作りでげんなり。
一番リアルにありそう、ってのが
既婚納棺師(♂)が ある日担当した故人が
別れた元カノ(フラれたことで精神を病んで自殺)だった、ってエピソード(第四話)。
部屋に日記があったのでそれを持ち帰り(犯罪です)
夜、妻が寝たところで読んでみると…って話なんですが
意外と知り合いに遭遇したりするのがこのお仕事。
同僚や先輩にも、行ってみたら友達の家だったとか
親戚の中に知り合いが居たって人もいるくらい。
別に恐怖体験でも何でもなく、
ちょっと気まずいってだけなのがリアルです。
モノホンの『おくりびと』の時にも思ったことなのですが
納棺師が亡くなった場所から遺体を下げるって
普通にあることなんですかのう?
搬送を請け負うくらいのことはあると思うんですが
死後一週間のご遺体を部屋から回収(第二話)とか
警察は何をしてるん?
その場で検視して後は葬儀屋に丸投げってこと??
第一話はともかく、きれいにしたご遺体が
夜になるとやってきて脅かすとか、やるせない。
とりあえず、「ないわぁ」の連発で
怖い話としてはそこそこの出来だとは思うけれど
わざわざ納棺師って付けてほしくはなかったな、という感想。
第五話に至っては納棺師全然関係ないしね。
うたい文句に「そんな納棺師たちが日常の中で体験した」ってあるけどもね。
稲川さんの語り口が好きな人なら楽しめるのかもね。
http://www.amumo.jp/movie/okuribito.html