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あるペシミストの日常
ばいばいしようか
また前みたいに話せたの嬉しくって

しっぽ振った仔犬みたいに懐いて

楽しい時間も優しい言葉もいっぱいくれて


それなのにいろいろ悩んだり

落ち込んだり


楽しい時間も優しい言葉も返せなくて

申し訳ないなって思ってて


割れた花瓶はたとえ接着剤でくっつけても

もう元の形じゃないって言ってた

一度壊れてしまったものは

完全には元に戻らないってこと

きっとそうなんだよね




安心させようとして

もう切らないって言ってくれたから

それで切るに切れないなら

私から切ったほうが安心させられるかなって

約束をやぶる人、嘘つく人に

させずに済むなって思うんだ


嫌われるの怖いし

その前にばいばいしようか
posted by ほしょ | 05:42 | つぶやき。 | comments(0) | trackbacks(0) |
退職しました。


腰を傷めてからというもの、

手術前後で7ヶ月半、仕事を休んでおりました

通算で4年にわたる付き合いです。


手術の予後もあまり良くなく、

精神的に参ることも多々あったりなどして

8月末日付で、

今の会社から退職させていただくことになりました。



あと3日、仕事を続けていたなら、

私がユカンヤとなってからちょうど10年。

休職のブランクや、正社員登用までの年数を考えると

もう少し短くはなりますが。



私は、大好きだった仕事であるユカンヤを辞めました。





最初の頃は、なかなか仕事が覚えられず、

また、手つきや仕草の丁寧さが求められる仕事であるので

がさつに生きてきた私はとても苦労して

先輩や上司を困らせたものです。


根気よく、諦めずに仕事を教えてくれた上司が居て

ユカンヤとしての私はその人のおかげであると今も思っていますが

一人前になってこれから、という時に腰を傷めてしまい

結果的には何の恩返しもできないままに退職。



挫けて何度も辞めようと思った時にも励ましてくれて

「なかなかできる仕事じゃないから」と思い直したりなどして

今まで頑張ってきて、復職もする予定でした。


その際、謂われのない…かどうかは不明ですが

第一声に詰られて、私の心は折れてしまいました。



それでなくても、現場の仕事から遠ざかっていたので

毎月の給料が減り(基本給+歩合制)

忙しい仲間を尻目に何もできない悔しさだとか

そういうものと戦ったりして精神的に参っていたので

休職の間の、解放された生活に慣れてしまった心には

「戻ってきたってお前の居場所なんかない」

と宣告されたような厳しく冷たい言葉に萎縮してしまって


大好きな仕事をしたいから、という願いでも

恐怖感のほうが勝ってしまって、無理でした。



一方的に怒鳴られ、返答をかえす間もなく切られた電話を握りしめて

私は選択の岐路に立たされました。




今までも、腰のためや風邪で休んだ後の冷たい空気は

何度か経験していましたが

「私はユカンヤの仕事がしたい」という思いが

その職に頑固なまでにしがみつかせてくれていました。



でも、もう無理なんだろうなと

怒鳴った上司の声を聴いて感じてしまったんです。



主治医からも、仕事はできれば変えたほうがよいとも言われており

これがいい機会なのかもしれない、と思い

退職願を書きました。


次の仕事を見つけるべく、数社面接も受けたりしました。



うっかり出勤してしまい、

「あれ?ほしょさん辞めたじゃん」と言われる夢だとか

誰に願っているのかわかりませんが

「ユカンヤの仕事がしたいです!」と泣き叫ぶ夢だとか

そんなのを見たりすることも多いです。




私にとってユカンヤの仕事は、誇りでした。


嫌われたり厭がられることも多い仕事です。

それでも「立派な仕事だね」と言ってもらえたり

悲しみに暮れているはずの遺族が丁寧にお礼を言ってくださったり

いいこともたくさんある仕事でした。



普通の女性なら目を背けるようなご遺体に

むしろ胸弾ませて真っ向取り掛かる

自分の精神は異常だとも思います。

でもそれは、この仕事では長所でしたし

目を背けなくて済むように出来た時には

とても満足感を覚えたものです。




私は他の人より劣る部分が、

容姿の面でも振る舞いの面でも

仕事の速さでもありました。


道具は丁寧に扱い、時間をかけるだけの質を求めて

遺族は何をお望みか、どうすれば綺麗になるのか、

毎日一生懸命に取り組みました。


細かい点で言えばいろいろと問題はあるものの

部署内の仲間も素晴らしい仲間でした。






でももう、その仕事はできません。

体がもつ限り、一生続けていきたいと思っていた仕事なだけに


少し、寂しいです。




再就職にも厳しい年齢。

それでも生きていくためには働かなくてはならず

仕事も探しています。


腰が痛いとか、言ってられないっていうw



愛していた仕事は失いましたが、

逆に言えば、結婚もしていないし私は自由になったわけで

職場に近いところに住まなければ、という制約もないし

どこへでも行けるわけです。

行った先に、同じような仕事が待っているかもしれないし。


仲間内の、小さな諍いや面倒な気遣いや

先輩たちから受けていた理不尽な扱いからも解放されて

私は自由になったんです。


そう思うことにして、求人サイトのジャンルも

いろいろな業種を探してみたりしています。


ああ、ハロワも行かなくちゃね。

定職が見つかるまでは、バイトで繋ごうかな。

なにせもう、お金がないどころかいろいろとマイナスが発生しているので

私は働かないといけないのです。



ちらっと、

本当にちらっと、


同じ稼ぐなら、ユカンヤで


と、思わないことはないです。




でももう戻れないので、

明日も生きるために私はがんばります。


ユカンヤじゃなくなりましたが、

ユカンヤ精神は忘れないで生きていこうと思います。

posted by ほしょ | 02:45 | しごと。 | comments(2) | trackbacks(0) |